2020年10月9日より、dragged out studioにて、
川瀬一絵 写真展「きみの名前」を開催します。

みなさまお誘いあわせのうえ、ぜひお越しください。

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©️Kazue Kawase


きみの名前

長らく家に閉じこもってから久々に外を歩くと、自分の家の前の風景でさえ新鮮に感じる。
そんなとき車の助手席から車窓をながめていると、色々な物の名前を忘れたような感じがして、ぽっかりした感覚がおもしろかった。

目に映るそれらは、なにものでもない。「よく通る道」でも、「壁」でも、「木々」でも、「春」でも、「夕暮れ」でも、「車」でも、「鳥」でも、「買い物帰りの人」でも、「看板の文字」でもない。そういう光、そういう形の物と物のつながりだ。
わたしたちは普段、物々を分類し、概念や価値をまとわせて見たり固定したりしているが、名前を忘れると、概念を構築する手続きなしに世界をありありと味わうことができるようだ。
そのとき、「わたし」もまた「物々」の一部となり、なにものでもなくなっている。

ではこの現象・状態は何と名付けられるのがいいだろう。
名前のある世界と行き来しながら考えている。

川瀬一絵



川瀬一絵 写真展
「きみの名前」

会期:2020年10月9日(金)~10月18日(日)
時間:12時~20時
会場:dragged out studio(ドラックアウトスタジオ) 〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町15-3 内田ビル1F
入場料:100円(運営に対するドネーションとして)
企画:株式会社ゆかい
URL:http://dragged.jp


【プロフィール】
川瀬 一絵

写真家。島根県出雲市生まれ。横浜市在住。写真とデザインの事務所・株式会社ゆかいを経て、2019年よりフリーランス。主な個展に『バスと魚』(2016年)、『夢にまで見た風景』(2020年)などがある。「身近であたりまえな、なんでもない」風景の追求により、現在主流となっている価値観との差異の把握と、素のままの事実の表出を試みている。


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*来場時のお願い
・入場にあたり、マスクの着用・アルコール消毒・体温測定等、感染症拡大防止へのご協力をお願いいたします。
・発熱等の風邪の症状がある方、体調がすぐれない方は、ご来場をお控えください。
・展示スペース内の滞在人数が6名を超える場合は入場制限を実施する場合がございます。

*会場内の感染予防
・会場内の清掃、換気、手が触れる場所の消毒を定期的に行います。

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photo:Yuka Ikenoya(YUKAI)

     
2020年9月30日(水)をもちまして、
綾野文麿・水谷栄希 二人展「ex\on」は無事に終了いたしました。
おかげさまで多くの方々にご来場いただくことができました。
心よりお礼申し上げます。