荻野僚介 木村太陽 眞島竜男 「灰色 Gray」開催のお知らせ
2014/04/12
2014年4月25日(金)より、
荻野僚介、木村太陽、眞島竜男による「灰色」を開催いたします。
本展は、佐賀町アーカイブとドラックアウトスタジオによる、
2会場での共同開催となります。
みなさまお誘い合わせのうえご高覧いただければ幸いです。
荻野僚介 木村太陽 眞島竜男
灰色 Gray
荻野僚介《Gray on Gray×3》 2012年
木村太陽《Abandoned Womb》 2012年
眞島竜男《太陽》2012年 ©Tatsuo Majima Courtesy TARO NASU
「灰色」(ベップ・アート・マンス2012)
荻野・木村・眞島は2012年、「別府現代芸術フェスティバル 混浴温泉世界」(大分県別府市)のプログラムの一つ「ベップ・アート・マンス2012」で3人展「灰色」を開催しました。展覧会「灰色」は、白黒つかない世の中の状況から浮かび上がった言葉「灰色」をテーマに、作品の形式や主題を限定せず、「灰色」という色だけを条件に、三人三様に思考・実験しながら造型の可能性を追求するものです。今回は、15周年を迎えた現在進行形のオルタナティブ・スペース「ドラックアウトスタジオ」*2との2会場で、新作を交えて、絵画、立体、パフォーマンスなどを展開します。
会 期:
佐賀町アーカイブ 2014年4月25日(金)~ 6月15日(日)
ドラックアウトスタジオ 2014年4月25日(金)~ 5月18日(日)
開廊日:両会場とも金・土・日の12:00 ~19:00(月~木休、ただし5月5日・6日は開廊)
オープニングレセプション:2014年4月25日(金)19時〜 佐賀町アーカイブにて
入場料:各100円(運営に対するドネーションとして)
会場1:佐賀町アーカイブ
東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda B110
アクセス:東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
お問い合わせ:info@sagacho.jp TEL 080-3726-9960 (開廊日のみ)www.sagacho.jp
会場2:ドラックアウトスタジオ
東京都中央区日本橋大伝馬町15-3 内田ビル1F
アクセス:
JR馬喰町駅1番出口、都営新宿線馬喰横山駅A1出口、都営浅草線東日本橋駅(馬喰横山駅直結)より徒歩2分、東京メトロ日比谷線小伝馬町駅1番出口より徒歩3分
お問い合わせ:info@dragged.jp TEL 03-6661-2081 http://dragged.jp
主催:NPO法人アート・ミーティング・ポイント、ドラックアウトスタジオ
製作:菊地敦己
協力:株式会社キチン、株式会社ゆかい、TARO NASU
◎ 関連イベント
1)眞島竜男によるパフォーマンス
5月17日までの毎週土曜16:00~、ドラックアウトスタジオにて開催。
※無料・申し込み不要
2)座談:荻野僚介・木村太陽・眞島竜男・菊地敦己
日時:5月17日(土) 19:00~21:00
会場:ドラックアウトスタジオ
料金:500円
お申し込み:メール( info@sagacho.jp )にて、表題を「灰色トーク」とし、氏名、人数、メールアドレス(返信用)を明記のうえお申し込みください。2、3日経って返信のない場合は再度ご連絡ください。(いただいた個人情報は、本トークイベントのご案内のために使用するものとし、ご同意がない限りそれ以外の目的で利用したり、第三者に開示するようなことはございません)
なお、トーク前18:00~眞島竜男によるパフォーマンスを行います(無料)。
■作家コメント&プロフィール
「ねずみ色を描いたことのないうちは、画家とは言えない」とガスケに語ったセザンヌであるが(ジョワシャン・ガスケ『セザンヌ』與謝野文子訳、求龍堂、1980年、194頁)、ところで最近、ねずみ色という言葉を耳にしない。日常において、ねずみに出会う機会がほとんど無くなったことに因るのだろうか。ねずみの色と灰の色とが同じとは思えない。灰色はgrayなのか。果たして奥深く、幅広い、魅惑的なグレーゾーンの話である。
荻野僚介[おぎの・りょうすけ]
1970年埼玉県生まれ、東京都在住。93年明治大学政治経済学部政治学科卒業。98年Bゼミスクリーングシステム修了。主な個展に2012年「腕が当たったから窓を開けた」SPROUT Curation(東京)など。主なグループ展に11年「New Vision Saitama 4 静観するイメージ」埼玉県立近代美術館(埼玉)、13年「引込線2013」旧所沢市立第2給食センター(埼玉)などがある。
www.oginoryosuke.com
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廃墟が遊び場だった子供。隣の工場跡で蛍光灯をバリバリ、スターウォーズごっこ。崩れゆく階段でドキドキごっこ。エロ本という埃まみれの怖い存在を知ったのもそこだった。新品、新刊、新築が見えるもの全てを塗り替えていった世の中で、ホコリとコンクリでできた灰色のでっかい無意味な空っぽに安らぎを覚え、それを取り壊して建ったデパートみたいな大病院が敵だった。だから今でも美術と称し、灰色な無意味を遊び回っている。
木村太陽[きむら・たいよう]
1970年神奈川県鎌倉市生まれ、在住。95年創形美術学校研究科卒業。主な個展に2012年「NEW WORKS」nca | nichido contemporary art(東京)など。主なグループ展に、13年「Expo 1」Museu de Arte Moderna(リオ, ブラジル)、「theatre of the world」la maison rouge, fondation antoine de galbert (パリ、フランス)、14年 「Sound Vision」Nasher Museum of Art at Duke University(ノースカロライナ、アメリカ 8月3日まで開催)などがある。
www.taiyokimura.com
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灰色には、大ざっぱに分けると二種類の灰色があって、一つは白と黒を混ぜてつくられた、アナログな灰色。もう一つは、白と黒を細かく並べてつくられた、デジタルな灰色。私が、今、関心を持っているのはアナログな灰色の方で、けれども、そうしてつくられた逆戻りできない(つまり、もう灰色になってしまった)灰色を、不可逆なまま、もう一度、白と黒に開くことができないだろうか、というようなことを考えています(今回の作品が、まさにそういう作品というわけではないけれど)。
眞島竜男[まじま・たつお]
1970 年東京都生まれ。現在は、神奈川県川崎市と大分県別府市を拠点に活動。93年ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ美術研究科卒業。主な個展に2010年 「北京日記」TARO NASU(東京)、12年 「無題(栄光の彼方に)」TARO NASU(東京)など。主なグループ展に13年「引込線2013」旧所沢市立第2学校給食センター(埼玉)、13年「大野一雄フェスティバル2013」BankART Studio NYK(横浜) などがある。
www.taronasugallery.com/art/tatsuo_majima/work.html
*1 小池一子(クリエイティブ・ディレクター)が、1927年竣工のかつては廻米問屋市場として栄え、昭和の名建築となった「食糧ビル」内の空間を再生し、1983年~2000年、オルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」を運営。「希望の光」は、最後の展覧会「佐賀町2000」の第一部として2000年11月17日~12月3日に開催された。出品作家は荻野僚介、木村太陽、小金沢健人、中山ダイスケ、眞島竜男、宮永甲太郎。キュレーションは菊地敦己と新川貴詩。
*2 1999年、写真家の池田晶紀が、国立にオルタナティブ・スペースとして開設。現在は小伝馬町にて、デザイン会社「ASYL」(代表・佐藤直樹)と写真事務所「ゆかい」(代表・池田晶紀)の共同運営により、スタジオとギャラリーを兼用する多目的な機能を持つ実験現場として活動。スタジオのレンタル、自主企画によるエキシビションやプライベートビュー、ワークショップなどを開催している。
◎広報・画像に関するお問い合わせ
佐賀町アーカイブ(sagacho archives) 内藤・白坂
〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda B110
TEL 080-3726-9960 (開廊日のみ)
info@sagacho.jp www.sagacho.jp
◎ドラックアウトスタジオに関するお問い合わせ
ドラックアウトスタジオ(dragged out studio) 小林
〒103−0011 東京都中央区日本橋大伝馬町15-3 内田ビル1F
TEL 03-6661-2081 info@dragged.jp http://dragged.jp